🪟 予定と予定のあいだ、明石へ|ランチを食べて、海まで歩く

訪問日:2026.4.11(土曜日)

この日の夜は、明石で予定があった。

せっかくなら、少し早めに行ってみよう。

そんな軽い気持ちで、昼過ぎの電車に乗った。

明石城跡へ行く予定もない。
天文科学館へ行く予定もない。

夜までの、ほんの数時間。

今回は、予定と予定のあいだにできた小さな旅です。


まずは、遅めのランチ

明石駅に到着。

まずは、遅めの昼ご飯を探すことにした。

せっかく明石まで来たのだから、明石らしいものが食べたい。

駅の周辺を歩きながら、何軒も迷う。

そして入ったのが、「すし左衛門」だった。

👉Googleマップ 「すし左衛門」

👉公式ページ 「すし左衛門」


明石の魚の棚商店街の入口とアーケード、すし左衛門の正面、旅する猫と蛸のイラストを組み合わせたコラージュ

明石駅から魚の棚商店街へ。
魚介を扱う店が並ぶアーケードを歩き、
昼食は商店街の中にある「すし左衛門」に入りました。


客でにぎわうすし左衛門の店内と、たこ飯、茶碗蒸し、たこ柔らか煮、海鮮サラダを選んだ注文用タブレットの画面

すし左衛門の店内は、カウンター席までお客さんでにぎわっていました。
タブレットで、明石のたこ飯、蛸と穴子の茶碗蒸し、
たこ柔らか煮、海鮮サラダを注文します。


注文したのは、

・明石のたこめし
・蛸と穴子の茶碗蒸し
・蛸のうま煮

運ばれてきた料理を見て、最初に思った。

小さい。

思っていたより、かなり小さい。

値段は特別安いわけでもない。

これは、足りないかもしれない。

ところが、一口食べてみる。

……おいしい。


小さい。でも、おいしい

特に気に入ったのが、蛸のうま煮。

少し甘めの味付け。

でも、その甘さが素材の味を隠すのではなく、蛸のおいしさを引き立てている。

そして何より、蛸そのものがおいしい。

さっきまで、

「量が足りない」

と思っていたのに、

「ほかの料理も食べてみたい」

に変わってしまった。

こうなると、もう仕方がない。

少し予算を上げることにした。


蛸と穴子の茶碗蒸し

茶碗蒸しは、うま煮とは違って甘くない。

塩味はしっかりめ。

中には大きな蛸と穴子が入っている。

やわらかな茶碗蒸しの中に、しっかり噛んで味わえる具材。

同じ蛸でも、うま煮とはまた違う。

一品ずつ食べているうちに、だんだん楽しくなってきた。


もう一品、海鮮サラダ

ここまで来たら、もう少し食べてみたい。

海鮮サラダを追加した。

そして、運ばれてきた皿を見て少し驚いた。

大きい。

それまでの料理は小さめだったのに、海鮮サラダはしっかりした大きさだった。

レタスの上にはお造り。

さらに、荒削りの鰹節がたっぷり。

ドレッシングは酸味が強めで、さっぱりしている。

それでも、お造りの味を邪魔しない。

さらに、トビコだろうか。

プチプチとした食感が加わる。

鰹節の香り。
お造り。
酸味。
プチプチ。

食感も味もいろいろ。

なんだか、楽しくなってきた。


すし左衛門で注文した明石のたこ飯、蛸と穴子の茶碗蒸し、たこのうま煮、刺身がのった海鮮サラダのコラージュ

明石のたこ飯、蛸と穴子の茶碗蒸し、たこのうま煮、海鮮サラダ。
蛸を中心に、明石らしい昼食をゆっくり味わいました。


京都でも大阪でもない、明石の食

最初は、

「小さいなあ」

と思った。

それなのに、一皿食べるごとに、ほかの料理も試したくなった。

京都でもない。

大阪でもない。

明石には、明石の食の世界がある。

参りました。

私は普段、お店を強くおすすめすることはあまりない。

味の好みも、心地よいと感じる空間も、人それぞれだから。

でも、この日の料理は、珍しく誰かにすすめたくなった。

一方で、店内には居酒屋らしい賑やかさもある。

静かな場所でゆっくり食事をしたい人には、好みが分かれるかもしれない。

料理は、もう少し食べてみたい。

でも、夜にも予定がある。

ここは欲張らず、ごちそうさま。


お腹を満たしたら、海へ

店を出て、明石の街を歩く。

特に目的地を決めていたわけではない。

そのまま、海の方へ。

目の前には淡路島。

明石海峡大橋も見える。

でも、聞こえてきたのは、想像していたような波の音ではなかった。

いた場所が内側の湾だったからだろうか。

波の音は、ほとんどしない。

代わりに聞こえてくるのは、船のエンジン音。

観光写真で見る「海」とは、少し違う。

ここにあったのは、暮らしのそばにある海だった。


桜の枝越しに見える明石港の船、港沿いの建物、穏やかな海、旅する猫と蛸のイラストを組み合わせたコラージュ

蛸料理を堪能したあとは、明石の港へ。
桜の向こうに停泊する船を眺め、穏やかな海辺を歩きながら、
予定と予定のあいだの小さな旅を楽しみました。


海辺の親子

海辺では、親子が釣りをしていた。

子どもの楽しそうな声が聞こえてくる。

見ている間に魚が釣れた様子はない。

それでも、楽しそう。

魚を釣ることより、お父さんと一緒に過ごしている時間が楽しいのかな。

もちろん、本当のところは分からない。

でも、その光景を見ていたら、昔、子どもを釣りに連れていったことを思い出した。

さらに歩いていると、釣り竿を持って自転車に乗る人とすれ違った。

また一人。

そして、また一人。

海が特別な観光地としてではなく、日常のすぐそばにある。

そんな街の一面が見えた気がした。


ベビーカーと海のある街

街を歩いていると、ベビーカーを押す人とも何度かすれ違った。

海では親子が釣りをしている。

少し歩けば駅があり、その周辺には店が並ぶ。

ほんの数時間歩いただけなので、明石という街のことを語れるほどではない。

それでも、

「ここで暮らす人には、この海も日常なんだな」

と思った。

旅先として見る海と、暮らしの中にある海。

同じ海でも、少し違って見える。


海から、再び駅へ

そろそろ夜の予定が近づいてきた。

駅の方へ戻り、少し休める場所を探す。

カフェは混んでいたので、駅近くのZETTERIAへ。

カフェオレを注文した。

Mサイズだけれど、思っていたより大きい。

外が見えるカウンター席も空いていた。

さっきまで見ていたのは海。

今、窓の外を走っているのは高架下の車。

ずいぶん景色が変わった。

しかも、席にはコンセントまである。

PC用の重いモバイルバッテリーを持ってきたのだけれど……。

まあ、いいか。

PCを開く。

明石まで来ているのに、作っているのは京都の記事のPinterest用のピン。

旅をしながら、別の旅の記事を作る。

少し不思議だけれど、こんな時間も悪くない。


予定と予定のあいだにも、旅はある

今回は、明石城にも天文科学館にも行かなかった。

有名な観光地を巡ったわけでもない。

遅い昼ご飯を食べた。

海まで歩いた。

釣りをする親子を見た。

カフェオレを飲みながら、少しPCを開いた。

それだけ。

でも、小さな旅としては十分だった。

一日を空けなくてもいい。

予定と予定のあいだに、少し歩いてみる。

そこに、おいしいものや、知らなかった景色があれば、それでいい。

今度、明石を訪れるときは、明石城や天文科学館にも行ってみよう。

そのときは、今回とはまた違う明石が見えるかもしれない。

今日はここまで。

そろそろ、次の予定へ向かいます。


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