
健康について調べていると、たくさんの「正しいこと」に出会います。
「体重を落としましょう」
「脱水に注意しましょう」
「塩分を控えましょう」
「適度に運動しましょう」
どれも、理由があって言われていることです。
でも、ときどき思います。
正しいことが、その人にとっても正しいとは限らない。
「体重を落としましょう」
体重を落とすために、食べる量を大きく減らす。
体重は減った。
でも、必要なエネルギーや栄養まで不足してしまった。
数字だけを見れば目標に近づいていても、それで本当に健康になったのかというと、話は別です。
「脱水に注意しましょう」
暑い季節には、水分補給が大切です。
そこで、水やお茶をたくさん飲む。
「水分をとりましょう」と言われたのだから、間違ってはいないように思えます。
でも、水分補給も、量や飲み方、その人の体の状態によって考え方は変わります。
「たくさん飲めば飲むほどいい」とは限りません。
「サプリメントを飲んでいるから大丈夫」
栄養が気になるから、サプリメントを飲む。
それも一つの方法です。
でも、サプリメントを飲んでいても、そもそもの食事量が少なく、必要なエネルギーが足りていなければ、それだけですべてを補えるわけではありません。
サプリメントと食事は、同じものではありません。
「薬を飲んでいるから大丈夫」
薬も同じです。
必要な薬をきちんと飲むことは、とても大切です。
ただ、薬を飲んでいるから、食事や運動などの生活は何も変えなくていい、とは限りません。
一方で、生活を改善すれば薬がいらなくなる、と単純に言えるものでもありません。
病気や年齢、体の状態によっては、きちんと薬を使う必要があります。
薬か、生活か。
どちらか一つを選ぶ話ではないのだと思います。
正しいことは、選びやすい
そして、もう一つ。
人はたくさんある情報の中から、
「偉い人が言っていたから」
「専門家が言っているから」
そして、ときには、
「こっちの方が楽だから」
そんな理由で、一つの「正解」を選ぶことがあります。
私も含めて、人間なら楽な方を選びたくなることはあります。
だからこそ、正しいか間違っているかだけではなく、
「何のために、それをするのか」
を、ときどき考えてみることが必要なのかもしれません。
体重を落とすこと。
水分をとること。
栄養を補うこと。
薬を飲むこと。
運動すること。
それぞれに意味があります。
でも、年齢も、食事も、体格も、生活も、病気も、飲んでいる薬も、人それぞれです。
昨日の正解が、今日も同じとは限りません。
誰かの正解が、自分の正解とも限りません。
正解には、条件がある。
健康の話ほど、一つの言葉だけを切り取らず、
「今の自分の場合はどうだろう?」
と考える余白を残しておきたいと思います。
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