💊薬と人のあいだ24|正しいことが、いつも自分に正しいとは限らない

「正しいこと」が自分にも正しいのか、立ち止まって考える白いキャラクター

健康について調べていると、たくさんの「正しいこと」に出会います。

「体重を落としましょう」
「脱水に注意しましょう」
「塩分を控えましょう」
「適度に運動しましょう」

どれも、理由があって言われていることです。

でも、ときどき思います。

正しいことが、その人にとっても正しいとは限らない。


「体重を落としましょう」

体重を落とすために、食べる量を大きく減らす。

体重は減った。

でも、必要なエネルギーや栄養まで不足してしまった。

数字だけを見れば目標に近づいていても、それで本当に健康になったのかというと、話は別です。


「脱水に注意しましょう」

暑い季節には、水分補給が大切です。

そこで、水やお茶をたくさん飲む。

「水分をとりましょう」と言われたのだから、間違ってはいないように思えます。

でも、水分補給も、量や飲み方、その人の体の状態によって考え方は変わります。

「たくさん飲めば飲むほどいい」とは限りません。


「サプリメントを飲んでいるから大丈夫」

栄養が気になるから、サプリメントを飲む。

それも一つの方法です。

でも、サプリメントを飲んでいても、そもそもの食事量が少なく、必要なエネルギーが足りていなければ、それだけですべてを補えるわけではありません。

サプリメントと食事は、同じものではありません。


「薬を飲んでいるから大丈夫」

薬も同じです。

必要な薬をきちんと飲むことは、とても大切です。

ただ、薬を飲んでいるから、食事や運動などの生活は何も変えなくていい、とは限りません。

一方で、生活を改善すれば薬がいらなくなる、と単純に言えるものでもありません。

病気や年齢、体の状態によっては、きちんと薬を使う必要があります。

薬か、生活か。

どちらか一つを選ぶ話ではないのだと思います。


正しいことは、選びやすい

そして、もう一つ。

人はたくさんある情報の中から、

「偉い人が言っていたから」

「専門家が言っているから」

そして、ときには、

「こっちの方が楽だから」

そんな理由で、一つの「正解」を選ぶことがあります。

私も含めて、人間なら楽な方を選びたくなることはあります。

だからこそ、正しいか間違っているかだけではなく、

「何のために、それをするのか」

を、ときどき考えてみることが必要なのかもしれません。


体重を落とすこと。
水分をとること。
栄養を補うこと。
薬を飲むこと。
運動すること。

それぞれに意味があります。

でも、年齢も、食事も、体格も、生活も、病気も、飲んでいる薬も、人それぞれです。

昨日の正解が、今日も同じとは限りません。

誰かの正解が、自分の正解とも限りません。

正解には、条件がある。

健康の話ほど、一つの言葉だけを切り取らず、

「今の自分の場合はどうだろう?」

と考える余白を残しておきたいと思います。


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