
ドラッグストアへ行く。
薬だけではない。
歯磨き粉、洗剤、お菓子、飲み物。
気づけば、スーパー代わりになることも多い。
会計になると、
「ポイントカードはお持ちですか?」
「アプリはございますか?」
「クーポンはお使いですか?」
「○○ペイでお支払いですか?」
便利になった。
その代わり、少し忙しくなった気もする。
ポイントを貯めるために会員登録をする。
名前。
生年月日。
メールアドレス。
電話番号。
「個人情報、大丈夫かな?」
そう思いながらも登録している。
そして待っているのが入力エラー。
パスワードなら分かる。
大文字、小文字、数字、記号。
でも、住所まで入力形式を細かく指定されることがある。
「半角で入力してください。」
「入力形式が違います。」
AIが文章を書き、翻訳までしてくれる時代。
それなのに、住所を入力するだけで何度も止まることがある。
ITが苦手な私は、
「そこまで分かるなら、直してくれてもいいのに。」
と、小さくぼやいてしまう。
海外にも、お得な制度はある。
アメリカでは、会員登録をすると割引価格で買える商品があり、レシートには次回使えるクーポンが何枚も印刷されることもある。
フランスでは、ポイントを重ねるというより、会員カードで特典を受ける文化が身近だ。また、個人情報の取り扱いに対する意識も高く、「何のために情報を集めるのか」が重視されている。
ドイツでは、ペットボトルや缶を返却すると、購入時に預けたお金が戻る「デポジット制度」がある。
ポイントを集めるというより、資源を循環させる仕組みだ。
同じ「お得」でも、国によって考え方は少し違う。
ポイントで買い物をした日は、
少し得をした気分になる。
支払いが少なくなり、
まるで無料でもらえたような気分になる。
でも、少し考える。
ポイントを貯めるために、
本当に必要な物だけを買っていただろうか。
クーポンに誘われて、
予定になかった物まで買っていなかっただろうか。
その場では得をした。
でも、全体で見て、本当に得だったのか。
そこは少し分からない。
便利になった。
お得にもなった。
でも、その便利さの裏では、
個人情報を預け、
アプリを増やし、
ときどき登録画面と格闘している。
結局、
一番お得なのは、
ポイントをたくさん貯めることではなく、
自分に合った、無理のない買い物なのかもしれない。
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