💊薬と人のあいだ②|ドラッグストアは何でもあり?

薬局とスーパーとコンビニの境界が消えていく日本

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日本を歩いていると、
コンビニと同じくらい、ドラッグストアを見かける。

しかも最近は、
「ここ、本当に薬屋なのだろうか」と思うことがある。

風邪薬の横に冷凍食品。
化粧品の向こうに米や卵。
プロテイン、酒、アイス、お菓子。

薬を扱いながら、甘いものやお酒まで売っている。

気づけば、日本のドラッグストアは、
コンビニやスーパーマーケットとの区別が少しずつ曖昧になってきた。


昔は役割が分かれていた。

  • スーパーは食料品
  • コンビニは24時間の小さな店
  • ドラッグストアは薬と日用品

そんな印象だったと思う。

けれど今は、
ドラッグストアの食品売場がどんどん広がっている。

特売の牛乳。
冷凍うどん。
大量のお菓子。
ペットボトル飲料。

店によっては、
薬より食品の方が目立つことすらある。


海外から来た人は、
最初、コンビニばかり使うかもしれない。

けれど数日すると、
少し安く、少し静かなドラッグストアに気づき始める。

水、お茶、お菓子、化粧品、日用品。

多くの商品は、コンビニより安い。

さらに、日本のドラッグストアは、
旅行用サイズの商品がとても細かい。

小さな洗剤。
1回分の化粧品。
携帯サイズの歯磨きセット。

「少しだけ必要」に対応する商品が驚くほど多い。


そして面白いのは、
どのドラッグストアも似て見えて、少しずつ違うことだ。

食品が強い店。
化粧品が充実している店。
高齢者向けの商品が多い店。

旅行者向けのお菓子が並ぶ店もあれば、
地元の人だけが静かに出入りする店もある。

効率化されたチェーン店のはずなのに、
完全に同じではない。

そんな小さな違いを眺めながら歩くのも、
日本のドラッグストアの面白さかもしれない。


日本人は、
便利さをとことん追求する。

けれど同時に、
静かな暮らしや、細かな気配りも手放さない。

寺の近くのドラッグストア。
住宅街の小さな薬屋。
桜並木の横の24時間営業。

昔の空気と、極端な便利さが、
不思議な形で共存している。


ドラッグストアは、
薬を売る場所なのだろうか。

それとも、

不安を減らし、
日常を少し整えるための、
小さな生活基地なのだろうか。