
宇治駅に到着。
昼の光の中で、少しずつ町の記憶が戻ってくる。
橋を渡り、平等院へ向かう旅の始まり。
訪問日:2026.2.18(水曜日)
まずは、この日の流れをマップで。
👉この日の午後の記事はこちら
▶︎🚉途中下車の旅|出町柳と豆大福、歩きながら心を整える京都の夕暮れ|京都 回復編③(準備中)
久しぶりの朝の通勤ラッシュ。
女性専用車両に乗り込み、少しほっとする。
普段は車通勤なので、
電車移動そのものが、どこか旅のようだった。
京都駅で奈良線へ乗り換える。
確認せず飛び乗り、車内で「合ってる?」と慌てて確認。
よかった。宇治行きだった。
電車は混んでいたが、稲荷駅で一気に人が降りた。
前回は夜だったので、車窓の景色がまるで違う。
今日は寒い。
観光客が多い車内で、
天井に頭がつきそうなほど背の高い男性を見かけた。
見える世界も違うのだろうか。
でも、日本では困ることも多いだろうな、と思う。
宇治駅に到着。
京都駅のトイレは長蛇の列だったが、宇治は空いていた。
ただ、少し気になった。
新しく綺麗なはずのトイレが、汚れている。
掃除が追いつかないのか。
以前訪れた夜の伏見稲荷大社のトイレは、この世の地獄のようだった。
文化の違いだけなのだろうか。
駅前には観光客向けの店だけではなく、
学習塾やチョコザップもある。
旅先でありながら、人の日常も混ざっている。
歩いているうちに、少しずつ記憶が戻ってくる。
「あ、このスーパーあったわ。」
夜には気づかなかった町の輪郭が、昼の光の中で見えてくる。
見覚えのある鳥居。
途中のお店から出てきた3人組。
手には紙袋。お土産だろうか。
フランス語が聞き取れず、少し悔しい。
父は晩年、歩くことを嫌がった。
けれど食べることは大好きで、よく二人で旅をした。
歩くために。
平等院へ向かう。
父は「歩きたくない」と言い、結局来なかった場所。
逆に、子どもが小さい頃には子供を連れてきた場所。
「ほら、10円玉のところだよ。」
そう言った記憶がある。
平等院に入る。
鳳凰堂内部は別料金。さらに20分おき50人限定。
待つ気になれず、外から眺めることにした。

10円玉で知られる平等院鳳凰堂。
静かな空気の中で、昔の人も極楽浄土を夢見たのかもしれない。
ミュージアムは静かだった。
仏さまの顔が、とても優しい。
インドの仏像とは違う。
昔の人も、極楽浄土を夢見た。
今も変わらない。
死ぬ時は、迎えに来て欲しい人になって仏さまが現れるという。
母が亡くなる前、
顔が祖母そっくりになっていて驚いた。
私の時は、きっと両親が迎えに来てくれる。
勝手にそう思っている。
少し涙腺が危なくなった頃、
隣でお母さんが子どもに藤原頼通を説明していた。
涙、止まった。ははは。
ふと思う。
掛け軸って、縦長だ。
今のSNSみたいだな、と。
SNSはアメリカ発祥。
でも日本は、1000年前から縦スクロール文化をやっていたのかもしれない。
宇治川の流れは、思ったより速かった。
源氏物語ミュージアムへ向かう。
ミュージアムがあると寄りたくなる。
行く意味はあるのだろうか、と迷いながら。
結果から言えば、少し残念だった。
展示も映像もグッズも、軽く感じる。
海外にも源氏物語を愛する人はいるはずだ。
それだけに、少し惜しかった。
ただ、最後のアニメ演出だけは印象に残った。
家族を失った孤独。
書くことで、人を楽しませることで、
紫式部は幸せだったのかもしれない。
そう結ばれていた。

宇治に残る、『源氏物語』の世界。
静かな道を歩きながら、平安の物語に少し触れてみる。
思い出の福寿園、喫茶へ向かう。
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▶︎🍵美と味|宇治の茶そばと福寿園、父との記憶を味わう京都時間|京都 回復編②
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🧿 フランスへの扉
日本では、10円玉に平等院鳳凰堂が描かれている。
毎日使う硬貨の中に、千年前の建築が静かに存在している。
フランスのユーロ硬貨にも、それぞれの国らしい建物や象徴が刻まれている。
凱旋門や歴史的人物、共和国のシンボル。
お金は「便利な道具」であると同時に、その国が何を大切にしてきたかを映しているのかもしれない。
何気なく使っているコインの中に、文化や祈りが残っている。
そう考えると、財布の中が少しだけ面白く見えてくる。
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文法や発音は、YouTubeチャンネル YUMEVOJA フランス語への扉 で解説しています。
さらに詳しい学習記録や再挑戦ストーリーは、このブログのカテゴリー 「フランス語 再挑戦」 へどうぞ。

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🧿アラビアへの扉
日本では、10円玉を見ると「平等院鳳凰堂だ」と思う人が多い。
建物が、日常の中に溶け込んでいる。
アラビア圏の硬貨や紙幣にも、モスクや歴史的建築が描かれることがある。
特にイスラム文化では、文字や建築の美しさがとても大切にされてきた。
アラビア語で建築は
عمارة(イマーラ / ʿimāra)
ただ建物を作るだけではなく、
祈りや文化を「形」に残す感覚がある。
毎日使うお金の中に、その国の美意識が静かに刻まれているのは、日本もアラビアも少し似ているのかもしれない。
“わからない”を、楽しいに変える。
それが「アラビアへの扉」
