💊 薬と人のあいだ 30 |増えていくワクチン。誰のために接種する?

ワクチン接種の有効性とリスクについて、静かに考えているような白いキャラクターのイラスト。

私が子どもの頃、ワクチンってこんなに種類があったかな?

同じ日に何種類も接種するなんて、記憶にありません。

今は、特に子どものワクチンがたくさん。

手足にそれぞれ違うワクチンを接種することもあると聞き、驚きました。


ワクチンが増えた

医療の進歩によって、ワクチンで予防できる感染症が増えました。

子どもだけでなく、大人になってから接種を考えるワクチンもあります。

感染や発症を防ぐもの。
重症化を防ぐもの。

ワクチンによって、期待できる効果は違います。

予防できる病気が増えた。

それは、ありがたい進歩です。


子どものワクチン、予定を組むのも大変

乳幼児期には、短い期間に多くの予防接種が予定されています。

でも、子どもは予定どおりに元気でいてくれるとは限りません。

熱が出れば延期。

仕事をしている保護者なら、休みの調整も必要です。

一つずつ接種していては、予定どおりに進めるのが難しいこともあります。

そこで行われているのが、複数のワクチンを同じ日に接種する「同時接種」です。

同時接種は、必要な時期に免疫をつけ、感染症から子どもを守るための方法でもあります。


接種するリスク、しないリスク

ワクチンは、病気になる前の健康な人に接種する医薬品です。

接種した部分の腫れや発熱などの副反応が起こることがあります。

まれですが、重い健康被害が起こる可能性もあります。

一方、接種しなければ、予防できたかもしれない感染症にかかるリスクがあります。

日本小児科学会は、同時接種の安全性と有効性を踏まえて、同時接種を推奨しています。

ただし、医療が進歩しても、リスクがゼロになるわけではありません。

予防接種による健康被害には、救済制度もあります。

でも、健康を損なったときの問題は、お金だけでは解決できません。


海外ではどうなの?

ワクチンの接種制度は、国によって違います。

🇯🇵 日本

定期接種と任意接種があり、定期接種にも種類によって異なる位置づけがあります。

🇺🇸 アメリカ

年齢や健康状態に応じた接種スケジュールがあります。

一部のワクチンでは、医療者と本人が相談して接種を決める仕組みもあります。

🇫🇷 フランス

子どもの一部のワクチンは、法律で接種が義務づけられています。

同じ感染症を予防するワクチンでも、国によって制度や考え方はさまざまです。


誰のために接種する?

自分が感染症にかからないため。

重症化を防ぐため。

そして、ワクチンによっては、周囲の人への感染を減らすため。

接種する目的は、一つではありません。

年齢や健康状態、生活環境によっても、利益とリスクのバランスは変わります。

ワクチンが増えたことは、予防できる病気が増えたこと。

でも、接種することにも、しないことにも、考えるべきリスクがあります。

誰のために、何を防ぐために接種するのか。

私自身、簡単に答えが出る問題ではありません。

選択肢が増えた今、改めて考えてみたいと思います。


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