
目が疲れた。
目薬を、ポトン。
……入った?
念のため、もう一滴。
ちょっとこぼれた。
では、もう一滴。
気がつけば、目の中より頬のほうが潤っている。
目薬あるある、ではないでしょうか。
目は、そんなに飲めません
実は目薬は、たくさん入れればよく効くわけではありません。
一般的な目薬なら、きちんと入れば1滴で十分なものが多いです。
目にも受け入れられる量があります。
2滴、3滴と入れても、
「もう入りません」
とばかりに、余った分は外へ。
頬を流れていきます。
もったいない。
薬も、涙も。
入れた! さあ、パチパチ……
目薬が入った瞬間、
パチパチパチ。
なんとなく、目全体に薬を行き渡らせている気がします。
でも、目薬をさしたあとは、静かに目を閉じます。
必要に応じて、鼻側の目頭をそっと押さえます。
薬を目にとどめておくためです。
目薬は、
入れたあとの時間も大事。
せっかくの一滴。
すぐに追い出さないであげましょう。
頬まで流れた目薬は?
それでも、目薬があふれることはあります。
そんなときはティッシュで、
ゴシゴシゴシ……
ではなく、
そっと押さえ拭き。
目と、その周りの皮膚はデリケートです。
薬液がついたところを、力いっぱいこする必要はありません。
そっと押さえて取ります。
目薬をさしたのに、目の周りまで赤くなった。
そんなことになったら、ちょっと残念です。
市販の目薬なら、好きなだけ?
ドラッグストアで買った目薬。
目が乾いた。
ポトン。
仕事で疲れた。
ポトン。
ちょっとスッキリしたい。
ポトン。
自分で買ったものだから、何回使ってもよさそうな気がします。
でも、市販の目薬も薬です。
1日に使う回数など、製品ごとに用法・用量があります。
また、多回使用する点眼薬には、開封後の微生物汚染を防ぐためなどに保存剤が入っているものもあります。
一方で、保存剤を使用していない製品もあります。
「市販だから自由」ではなく、
たまには箱の裏側も見てみましょう。
小さな文字で、ちゃんと使い方が書いてあります。
フランス人も、目頭を押さえる?
ところで。
海外では、目薬をどうやってさしているのでしょう。
調べてみると、意外に普通でした。
イギリスの眼科専門病院でも、
フランスの公的医療保険の案内でも、
1滴さして、目を閉じて、鼻側の目頭を押さえる。
余った薬液は拭き取る。
基本的な考え方は、日本とよく似ています。
目薬に関しては、
日本人の目も、
イギリス人の目も、
フランス人の目も、
それほど違わないようです。
当たり前ですが。
小さいけれど、薬です
目薬は小さい。
一滴は、もっと小さい。
だからでしょうか。
飲み薬よりも、ちょっと気軽に扱ってしまいます。
でも、
何滴さすのか。
何回使うのか。
さしたあと、どうするのか。
ちゃんと決まりがあります。
たった一滴。
されど一滴。
今日、目薬をさすことがあったら、
いつもの「念のため、もう一滴」の前に、
ちょっとだけ思い出してみてください。
その一滴、
もうちゃんと入っているかもしれません。
※点眼方法や使用回数などは製品によって異なります。実際に使用する際は、添付文書や医師・薬剤師の指示を確認してください。
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