🕯️YUMEVOJAお遍路一人旅 – エピソード4:山を越え、マラソン選手を応援した海への一日

お遍路区切り打ち、3回目。

今回は1泊2日で徳島県を歩く。

車と電車を組み合わせ、歩けるところを歩く。

完全歩きではない。

それでも、一歩一歩、自分の足で進んでいく。


🗺️今回のルート


今回の主な行程

  • JR新野駅付近に駐車
  • 22番 平等寺
  • JR阿波福井駅
  • 【JR阿波福井駅→JR木岐駅(電車で移動)】
  • JR木岐駅
  • 俳句の小径
  • 山座峠休憩所
  • 23番 薬王寺
  • JR日和佐駅
  • 【JR日和佐駅→JR新野駅(電車で移動)】
  • JR新野駅
  • 車で徳島のビジネスホテルへ(1泊)

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JR新野駅から歩き始め、第22番札所・平等寺へ。
そして次の目的地、JR阿波福井駅を目指します。
歩き旅が少しずつ日常から巡礼へ変わっていく一日でした。


朝一番の試練は、駐車場所だった

まだ夜明けの空気が残る頃、新野駅へ到着した。

最初に困ったのは、駐車場所だった。

駅周辺を何度か回り、少し焦りながら歩き始める。

この時は、とにかく今日の予定をこなすことしか考えていなかった。

けれど、一日歩き終えて日和佐駅へ着くと、駅前には道の駅があり、大きな駐車場やトイレ、食事処がそろっていた。

「ここを起点にして、新野駅まで電車で戻ればよかった。」

旅は、歩き終えてから気づくことも多い。


22番札所 平等寺

新野駅から二十分ほど歩き、二十二番札所・平等寺へ。

静かな境内で手を合わせる。

今日も無事に歩けますように。

そう願って、次の目的地へ向かった。


阿波福井駅で出会った、お遍路さん

約一時間半歩き、阿波福井駅へ到着した。

電車を待っていると、一人のお遍路さんが話しかけてくださった。

その方も、働きながら区切り打ちを続けているという。

今日は二十二番札所まで歩き、この駅から帰宅。

明日からは、また仕事だそうだ。

同じように仕事をしながら歩く人がいる。

それだけで、少し親近感が湧いた。

さらに話を聞くと、その方は二巡目のお遍路だった。

2024年は、うるう年。

逆打ちをすると、ご利益が増すと言われる年でもある。

そこで八十八番札所から歩き始めたそうだ。

「二巡目だから大丈夫だと思ったんです。」

そう笑って話してくださった。

しかし、順打ちでは迷わなかった道も、逆から歩くと標識を見落としやすく、思っていた以上に難しかったという。

結局、途中で逆打ちはあきらめ、一番札所から順番に歩き直しているそうだ。

経験があっても迷う。

お遍路は、そんな簡単な旅ではないのだと感じた。


山を越え、海へ

電車で木岐駅へ移動する。

ここからは俳句の小道を歩く。

山座峠休憩所で、山歩き用の靴へ履き替えた。

森の中を進む。

蝉の声が響く。

真夏の暑さの中、黙々と歩く。

そして、山を抜けた瞬間、目の前に海が広がった。

歩いたからこそ出会えた景色だった。


俳句の道 山座峠休憩所 森 山道 道標 お遍路 歩き遍路 コラージュ

俳句の道を進む。
静かな山道の途中には、山座峠休憩所があり、一息つきながら次の道を確認しました。
そして、矢印の先の森へ入ります。


ウミガメには会えなかった。でも…。

この日は、ウミガメで知られる海岸にも立ち寄る予定だった。

しかし、この日はマラソン大会が開催されていた。

道路は交通規制が行われ、歩道には多くの応援の人たち。

混雑もあり、海岸へ向かうことはあきらめた。

少し残念だった。

それでも、立ち止まって走る選手たちに声援を送る。

「がんばれ!」

いつもは、お遍路で地域の方から応援していただく立場だった。

この日は、私がお遍路姿でマラソン選手を応援している。

少し不思議な時間だった。

次の札所までは、まだ遠い。

それでも、一生懸命走る姿を見ていると、不思議と自分の足も軽くなった。

少しだけ、歩くスピードが上がった気がした。


23番札所 薬王寺

海辺の町を歩き、二十三番札所・薬王寺へ。

無事にお参りを終え、日和佐駅へ向かう。

一日の終わりが近づいてきた。

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第23番札所・薬王寺。朱色の瑜祇塔と境内からの景色が印象的でした。


小さなお店で、一息

日和佐駅前の道の駅で休憩する。

立ち寄ったのは、四人ほどで満席になる小さなお店だった。

おばあちゃんが優しく迎えてくださる。

注文したのは、「南阿波丼・右上がり丼」。

あおりいかと阿波尾鶏がのった一杯だった。

歩き続けた身体に、ちょうどいい。

豪華さではなく、ほっとする美味しさだった。


JR日和佐駅 南阿波丼 ご当地グルメ 徳島 お遍路 JR四国 旅する亀 コラージュ

歩き旅の締めくくりはJR日和佐駅へ。
駅で見つけたご当地グルメ「南阿波丼」が、次に訪れたい楽しみになりました。


写真より、空気が残った一日

日和佐駅から電車で新野駅へ戻り、車で徳島市内のホテルへ向かった。

今振り返ると、この日の写真は多くない。

当時はスマートフォンだけで歩いていた。

Googleマップで道を確認し続けると、バッテリーはどんどん減っていく。

真夏の日差しでスマートフォンは熱くなり、カメラが起動しないこともあった。

だから、この日は写真よりも、自分の中に残った景色の方が多い。

駐車場所に少し迷った朝。

阿波福井駅で出会った、お遍路さんとの会話。

山を越え、海へ抜けた景色。

マラソン選手を応援した時間。

小さなお店で食べた一杯。

どれも特別な出来事ではない。

それでも、歩いた人だけが持ち帰れる空気が、この一日には確かにあった。


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🚶 次回|YUMEVOJAお遍路一人旅 − エピソード5(準備中)
徳島駅から18番札所、19番札所へ。
車をホテルに置き、再び歩いてつないだ一日の記録です。