区切り3−1|2024年7月14日
お遍路区切り打ち、3回目。
今回は1泊2日で徳島県を歩く。
車と電車を組み合わせ、歩けるところを歩く。
完全歩きではない。
それでも、一歩一歩、自分の足で進んでいく。
🗺️今回のルート
今回の主な行程
- JR新野駅付近に駐車
- 22番 平等寺
- JR阿波福井駅
- 【JR阿波福井駅→JR木岐駅(電車で移動)】
- JR木岐駅
- 俳句の小径
- 山座峠休憩所
- 23番 薬王寺
- JR日和佐駅
- 【JR日和佐駅→JR新野駅(電車で移動)】
- JR新野駅
- 車で徳島のビジネスホテルへ(1泊)

JR新野駅から歩き始め、第22番札所・平等寺へ。
そして次の目的地、JR阿波福井駅を目指します。
歩き旅が少しずつ日常から巡礼へ変わっていく一日でした。
朝一番の試練は、駐車場所だった
まだ夜明けの空気が残る頃、新野駅へ到着した。
最初に困ったのは、駐車場所だった。
駅周辺を何度か回り、少し焦りながら歩き始める。
この時は、とにかく今日の予定をこなすことしか考えていなかった。
けれど、一日歩き終えて日和佐駅へ着くと、駅前には道の駅があり、大きな駐車場やトイレ、食事処がそろっていた。
「ここを起点にして、新野駅まで電車で戻ればよかった。」
旅は、歩き終えてから気づくことも多い。
22番札所 平等寺
新野駅から二十分ほど歩き、二十二番札所・平等寺へ。
静かな境内で手を合わせる。
今日も無事に歩けますように。
そう願って、次の目的地へ向かった。
阿波福井駅で出会った、お遍路さん
約一時間半歩き、阿波福井駅へ到着した。
電車を待っていると、一人のお遍路さんが話しかけてくださった。
その方も、働きながら区切り打ちを続けているという。
今日は二十二番札所まで歩き、この駅から帰宅。
明日からは、また仕事だそうだ。
同じように仕事をしながら歩く人がいる。
それだけで、少し親近感が湧いた。
さらに話を聞くと、その方は二巡目のお遍路だった。
2024年は、うるう年。
逆打ちをすると、ご利益が増すと言われる年でもある。
そこで八十八番札所から歩き始めたそうだ。
「二巡目だから大丈夫だと思ったんです。」
そう笑って話してくださった。
しかし、順打ちでは迷わなかった道も、逆から歩くと標識を見落としやすく、思っていた以上に難しかったという。
結局、途中で逆打ちはあきらめ、一番札所から順番に歩き直しているそうだ。
経験があっても迷う。
お遍路は、そんな簡単な旅ではないのだと感じた。
山を越え、海へ
電車で木岐駅へ移動する。
ここからは俳句の小道を歩く。
山座峠休憩所で、山歩き用の靴へ履き替えた。
森の中を進む。
蝉の声が響く。
真夏の暑さの中、黙々と歩く。
そして、山を抜けた瞬間、目の前に海が広がった。
歩いたからこそ出会えた景色だった。

俳句の道を進む。
静かな山道の途中には、山座峠休憩所があり、一息つきながら次の道を確認しました。
そして、矢印の先の森へ入ります。
ウミガメには会えなかった。でも…。
この日は、ウミガメで知られる海岸にも立ち寄る予定だった。
しかし、この日はマラソン大会が開催されていた。
道路は交通規制が行われ、歩道には多くの応援の人たち。
混雑もあり、海岸へ向かうことはあきらめた。
少し残念だった。
それでも、立ち止まって走る選手たちに声援を送る。
「がんばれ!」
いつもは、お遍路で地域の方から応援していただく立場だった。
この日は、私がお遍路姿でマラソン選手を応援している。
少し不思議な時間だった。
次の札所までは、まだ遠い。
それでも、一生懸命走る姿を見ていると、不思議と自分の足も軽くなった。
少しだけ、歩くスピードが上がった気がした。
23番札所 薬王寺
海辺の町を歩き、二十三番札所・薬王寺へ。
無事にお参りを終え、日和佐駅へ向かう。
一日の終わりが近づいてきた。

第23番札所・薬王寺。朱色の瑜祇塔と境内からの景色が印象的でした。
小さなお店で、一息
日和佐駅前の道の駅で休憩する。
立ち寄ったのは、四人ほどで満席になる小さなお店だった。
おばあちゃんが優しく迎えてくださる。
注文したのは、「南阿波丼・右上がり丼」。
あおりいかと阿波尾鶏がのった一杯だった。
歩き続けた身体に、ちょうどいい。
豪華さではなく、ほっとする美味しさだった。

歩き旅の締めくくりはJR日和佐駅へ。
駅で見つけたご当地グルメ「南阿波丼」が、次に訪れたい楽しみになりました。
写真より、空気が残った一日
日和佐駅から電車で新野駅へ戻り、車で徳島市内のホテルへ向かった。
今振り返ると、この日の写真は多くない。
当時はスマートフォンだけで歩いていた。
Googleマップで道を確認し続けると、バッテリーはどんどん減っていく。
真夏の日差しでスマートフォンは熱くなり、カメラが起動しないこともあった。
だから、この日は写真よりも、自分の中に残った景色の方が多い。
駐車場所に少し迷った朝。
阿波福井駅で出会った、お遍路さんとの会話。
山を越え、海へ抜けた景色。
マラソン選手を応援した時間。
小さなお店で食べた一杯。
どれも特別な出来事ではない。
それでも、歩いた人だけが持ち帰れる空気が、この一日には確かにあった。
👉 関連するイラストはこちら
(無料で使えます)
▶︎ 🎨イラストページへ
🚶 次回|YUMEVOJAお遍路一人旅 − エピソード5(準備中)
徳島駅から18番札所、19番札所へ。
車をホテルに置き、再び歩いてつないだ一日の記録です。

おまけガチャはこちら!
🧿 フランスへの扉
フランス語で巡礼は Pèlerinage(ペルリナージュ) といいます。
ヨーロッパでは、今もサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼路が人気です。
かつては信仰が大きな目的でしたが、現在は自然を楽しんだり、自分と向き合ったりするために歩く人も増えています。
日本のお遍路も少し似ています。
歩く人だけでなく、車やバスで巡る人も増え、旅の形は少しずつ変わっています。
それでも、一歩ずつ進みながら自分を見つめる時間は、昔も今も変わらないのかもしれません。
✈ フランス語も一緒に楽しみませんか?
文法や発音は、YouTubeチャンネル YUMEVOJA フランス語への扉 で解説しています。
さらに詳しい学習記録や再挑戦ストーリーは、このブログのカテゴリー 「フランス語 再挑戦」 へどうぞ。

おまけガチャはこちら!
🧿アラビアへの扉
アラビア語で巡礼は حج(ハッジ) といいます。
イスラム教では、メッカへの巡礼はとても大切な行いの一つです。
昔は何か月もかけて徒歩やラクダで旅をしていました。
今では飛行機や高速鉄道が整備され、世界中から多くの人が巡礼に訪れます。
移動手段は大きく変わりましたが、目的地へ向かう気持ちは昔も今も変わりません。
日本のお遍路も、歩く人、車で巡る人、それぞれの形があります。
旅の方法は変わっても、心に残る旅であってほしいという願いは、世界の巡礼に共通しているように感じます。
“わからない”を、楽しいに変える。
それが「アラビアへの扉」
