
肩こり。
腰痛。
歩きすぎた日の足。
日本では、
痛み止めの貼り薬を使う人がとても多い。
ドラッグストアへ行くと、
棚いっぱいに並ぶ湿布やテープ。
冷たいもの。
温かいもの。
厚みのあるパップ。
薄いテープ。
メントール入り。
カプサイシン入り。
同じ「貼り薬」でも、
驚くほど細かく種類が分かれている。
熱を持った痛みには、
冷たい湿布を。
冷えや慢性的なつらさには、
温かい湿布を。
そう考える人も、日本では少なくない。
ただ、
「急性期専用」「慢性期専用」と
はっきり分かれているわけではなく、
実際には、
その日の感覚や好みに合わせて
選ばれていることも多いようだ。
「しっかり貼りたい人」と、
「目立たない方がいい人」。
「冷やしたい人」と、
「温めたい人」。
日本では、
痛みそのものだけではなく、
“使い心地”まで選ぶ文化があるように思う。
一方で、
海外では少し様子が違う。
厚みのあるパップ剤は少なく、
テープタイプやジェルタイプが中心の国も多いようだ。
塗る。
貼る。
マッサージする。
「薬を貼る」というより、
セルフケアの延長のような感覚なのかもしれない。
ただ、
「貼るだけだから安全」と
思い込むのは危険でもある。
医療用の貼り薬の中には、
・1日の使用枚数に制限があるもの
・数日貼り替え不要なもの
・日光で皮膚トラブルを起こすもの
など、注意が必要な薬もある。
見た目は小さなシールでも、
中には強い成分が含まれている。
「たかが湿布」と思われがちだが、
実はかなり奥が深い。
そして、日本人は、
昔から「貼る」という方法に、
どこか安心感を持っているのかもしれない。
飲み薬より、
少しやさしい気がする。
“痛い場所に直接届いている気がする”。
そんな感覚も、
長く愛されている理由なのだろうか。
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