訪問日:2025.5.6
小林美術館で江戸絵画と山田宗輔の世界に浸ったあと、
併設絵画喫茶「羽衣珈琲」でいただいたのが「くるみ餅 と 抹茶セット」。



展示室の静けさがふっと体から抜けていき、
目の前に運ばれてきた和菓子のやさしい色合いを見た瞬間、
“美術館にしかない時間” がもう一度はじまるようでした。
■ 堺ゆかりの味わい ― くるみ餡の「くるみ餅」
名前に「くるみ」と付いていますが、
大阪・堺で古くから親しまれてきたこの和菓子は、
ナッツのくるみではなく豆の餡で餅をやさしく“くるんだ”菓子のこと。
茶の湯文化が栄えた土地ならではの素朴な甘さで、
口に入れると豆の風味がふわりと広がり、
美術館で見た江戸の脱力感やユーモアをそっと受け止めてくれるよう。
小林美術館でも人気のメニューで、
鑑賞後の“心の高さ”をそっと落ち着かせる役目を果たしてくれます。
■ 老舗「つぼ市」の抹茶 — 苦みが整えてくれる時間
セットの抹茶は、堺の老舗「つぼ市」のもの。
飲んだ瞬間、きりりとした苦みがまっすぐ喉に落ち、
さきほどのくるみ餅の甘みを静かに受け止めていく。
このコントラストが心地よく、
“甘い → 苦い → 落ち着く” の流れが
まるで小さな茶会に参加したような静かな余韻を作り出しました。
■ 美術のあとに訪れる、やわらかな余白
展示を見終えたあと、外の喧騒に戻る前に
こうした「和の一息」を挟めるのは、小林美術館の大きな魅力。
絵に吸い込まれるように立ち止まった時間。
江戸の人々の笑いや気配を想像した時間。
山田宗輔の風景に“風”を感じた時間。
それらすべてが、くるみ餅の甘みと抹茶の苦みによって
静かにひとつの線でつながっていくようでした。
■ 今日のひと口メモ
美術が心を揺さぶったあと、和の甘味がそっと整えてくれる。
美術館の余韻を味わうための、もう一つの“小さな作品”だった。
👉 関連記事はこちら:
🚉 途中下車の旅(大阪・美術館ざんまい)①/③小林美術館編 — 江戸絵画と山田宗輔の世界

🧿 フランスへの扉
フランスの「苦い飲み物」
■ ① エスプレッソ(Espresso)
フランスで最も一般的な“苦い飲み物”。
カフェでは **「エスプレッソ=基本形」**で、
量が少なく(30ml)、とても苦い。
- 朝食にも
- 食後の締めにも
- 1日に何杯も飲む人も多い
▶ ポイント
抹茶の「キリッとした苦味」に一番近いと感じるフランス人が多い。
■ ② アメール(Amers)= 苦味リキュール
フランスは「amertume(アメールチューム=苦味)」を楽しむ文化があります。
代表例
- Suze(スーズ):黄根(ジェンチアナ)を使った強い苦味
- Campari(カンパリ):ほろ苦さと芳香
- Picon(ピコン):オレンジの苦み
▶ ポイント
フランスは意外にも“苦いお酒の文化”が豊か。
■ ③ カフェ・ノワール(砂糖なしのコーヒー)
フランスでは「砂糖なし派」も多い。
特に男性は“ブラックが普通”という人も。
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文法や発音は、YouTubeチャンネル YUMEVOJA フランス語への扉 で解説しています。
さらに詳しい学習記録や再挑戦ストーリーは、このブログのカテゴリー 「フランス語 再挑戦」 へどうぞ。

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🧿アラビアへの扉
アラブ圏(中東)の「苦い飲み物」
■ ① アラビックコーヒー(Arabic coffee/قهوة عربية)
アラブ圏を代表する飲み物。
日本人が驚くレベルで苦い!
そして香辛料(カルダモン)入り。
- 小さなカップ
- みんなで同じカップを回し飲み
- 砂糖を入れないのが伝統
▶ 特徴
抹茶と同じく 儀式性・作法・“苦味を味わう文化” を持つ。
■ ② トルココーヒー(Turkey style/قهوة تركية)
中東でもよく飲まれる。
粉がカップの底に沈むほど濃く、
とても強い苦味と独特の香り がある。
■ ③ ザーター(Zaatar)ティー(地域による)
オレガノ系ハーブを煮出した香り高いお茶で、
苦味の奥にスパイスの深みがある。
“わからない”を、楽しいに変える。
それが「アラビアへの扉」
