ビール工場で、静かに満たされた午後。
訪問日:2025年6月15日
この日の京都は、派手な出来事よりも、静かな体験がゆっくりと重なっていく一日だった。

工場見学前に、一人焼肉、「まんぷくハラミ定食」もっとゆっくり楽しみたかった。
午後、向かったのはサントリー京都ビール工場。
年に一度、限られたシーズンだけ開催される特別ツアーに参加するためだ。事前予約を済ませ、時間に余裕を持って出たはずだったが、なぜかシャトルバスを使わず徒歩で向かうことを選び、案の定少し迷う。到着は開始直前。旅先らしい小さな焦りも、振り返れば心に残る一瞬になる。
三種類のビールを、順に味わっていく。
最初は「ザ・プレミアム・モルツ」。
やわらかな香りと澄んだ味わいが、
これから始まる時間の入口のように感じられる。
次に「マスターズドリーム」。
一口ごとに深みが増し、
味の輪郭がゆっくりと現れてくる。
そして三杯目は、
2025年限定の「マスターズドリーム 白州原酒樽仕込み」。
色はさらに濃く、香りは重厚で、個性がはっきりしている。
単体の美味しさだけでなく、
食との組み合わせまで想像させる一杯だった。
若々しい挑戦の気配と、長く積み重ねられてきた職人の技。
その両方が共存しているからこそ、この味わいは生まれるのだろう。
水を守り、文化を守ろうとする姿勢にも、自然と敬意が湧いてくる。

工場はお休みの日で、静かでした。仕方ない。

泡が命。左から一杯ずつ、ゆっくり自分のペースで注いでもらいます。
帰りには、マスターズドリームを一本と天然水をお土産に選んだ。
限定ビールは二本まで購入できたが、価格を見て静かに断念する。そんな現実的な判断もまた、旅の一部だ。そして三杯の余韻とともに、「やっぱりトイレが近くなるなあ」と小さく笑う。少しだけ酔いの残る足取りで、駅へ向かった。
特別な出来事があったわけではない。
それでも、心の内側は確かに満たされていた。
静かで、穏やかで、少しだけ深い午後。
京都の一日は、まだ続いていく。
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フランスでは、ワイン蔵やチーズ工房、香水の製造所など、多くの場所で見学が受け入れられている。
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