🍵美と味|京都|近為のお茶漬け懐石|YUMEVOJA

訪問日:2025年3月6日

京都のそうめん屋の主人にもらった、
「京都のうまいもの」の店リスト。

甘味の余韻を残したまま、
次に向かったのは、漬物の店だった。

私は店の存在すら知らなかった。
漬物屋で食事ができることも。

予約は数日前に電話で。
直近は電話のみになると聞き、迷わずかけた。

Private tatami room at Kintame in Kyoto with tea and small appetizers served before the ochazuke kaiseki meal

小さな畳の部屋。
静けさから始まる、お茶漬け懐石。

通されたのは、小さな畳の部屋。
低いテーブルが五つほど。

女性客や、落ち着いた夫婦らしき人たち。
その中に、日本語があまり話せなさそうな外国人の男性が一人。

漬物の店で、懐石を。

日本人でも知らない人が多いのではないかと思う。

料理は急がない。
一品ずつ、静かに運ばれてくる。

そして、そうめん屋の主人の“指導”があった。

「魚付きにしたほうがいい。」

漬物だけで十分ではないのか、と少し思った。
けれど、その一品は確かに必要だった。

主役を奪わない。
でも、静かに支える。

上品な魚。

漬物の繊細さと、きちんと調和している。

色も厚みも塩加減も違う漬物たち。
同じ「漬物」という言葉では収まらない奥行き。

華やかさではなく、整えられた美しさ。

最後にお茶漬け。

湯気が立ちのぼり、
身体の奥へと染みていく。

優雅な日常とは違う、
静かな贅沢の時間だった。

Assorted Kyoto tsukemono pickles beautifully arranged in a white heart-shaped bowl

塩が主役。
漬物の奥行き。


Grilled fish with rice and Kyoto pickles served as part of an ochazuke kaiseki meal on a soft beige background with watercolor illustrations

主役を奪わない、上品な魚。
そして、最後はお茶漬けへ。


その日の京都は、甘味から始まり、塩へ。
そして夜は、賑やかな店へ向かった。

京都は静けさだけの街ではないと知った日だった。