夜の伏見稲荷大社へ
訪問日:2025.4.29
宇治で福寿園や平等院に間に合わず、「このまま帰るのももったいない」と思い、夜の伏見稲荷へ向かいました。
伏見稲荷大社は、夜でも参拝できる数少ない神社。他の観光地が閉まった後でも訪れることができ、昼間の混雑を避けて、静かな千本鳥居を歩けます。
ただし、参道はかなり暗いので足元には注意。所々に灯りがありますが、坂道や石段もあるため、歩きやすい靴がおすすめです。
昼間のにぎやかな雰囲気とは一変し、夜は静けさと薄明りが漂う幻想的な世界が広がっていました。
19時ごろに到着し、鳥居のトンネルを歩き始めます。
千本鳥居の幻想
赤い鳥居が、ぽつぽつと灯る明かりに浮かび上がる。
昼間には聞こえない自分の足音。
観光客は少なく、目立ったのは外国からのファミリー連れ。
日本人にとっては「昼に訪れる場所」でも、彼らにとっては「安全に夜も歩ける特別な国」。
そんな文化の違いを強く感じました。
歩きながらの対話
30分ほど歩いたところで、まだ先に進めそうな気がしました。
けれども、翌日の仕事を考え「今日はここまで」と決断。
お遍路で学んだ「無理をしない区切りの大切さ」を思い出しました。
進む勇気と、引き返す勇気。どちらも旅の大切な選択です。
心に残ったこと
静かな鳥居を、静かな心で歩く。
進んでも、引き返しても、旅は続く。
ほんの少しの時間でも、この夜の千本鳥居は深く記憶に刻まれました。
「日本の夜は安全に歩ける」という事実と、「旅には余白が必要」という気づき。
この二つが、今日一日の締めくくりにふさわしい贈り物でした。
この日の旅を振り返って
- 高槻:偶然の泣き相撲
- 長岡天神:春の竹ごぜん
- 大山崎:財力の象徴、大正の山荘
- 宇治:父を思い出す鴨ロース
- 伏見稲荷:夜の千本鳥居
無計画のつぎはぎ旅でしたが、振り返れば一つの物語になっていました。


旅の思い出は、食の記憶とともに残ります。
気になるタイトルをクリックすると、その旅の記事へ飛べます。
この日に味わった「美と味」の記事はこちらから:🍲 美と味① [うどん餃子](高槻)
🎋 美と味② [竹ごぜん](長岡天神)
🦆 美と味③ [鴨ロース](宇治)どれも、この旅を彩った特別な一皿です。
🦊 夜の千本鳥居を堪能し、この日の旅は幕を閉じました。
美と味でご紹介した食事も含め、食も観光も詰め込みすぎて、気づけば一日があっという間。
正直、無茶すぎておすすめできませんが(笑)、記録としてまとめました。
この日のルートはこうなります。
📍 こちらが、その「笑って見てもらうための」全行程マップです。
赤いピンには、説明ついてます。参考にしてください。
📖 この日の旅をダイジェストで振り返ると…
- 🚉 途中下車の旅(大阪〜京都)① 高槻編 偶然の泣き相撲と城跡散歩
阪急高槻市駅に到着し、城跡公園を散策 → 郷土資料館見学
偶然出会った野見神社「泣き相撲」を見学
ようやく開いた「うどん餃子」の店でブランチ
高槻には駅が2つあります。
JR高槻駅(大阪〜京都を結ぶメイン路線、観光地に近い)
阪急高槻市駅(商店街やグルメスポットが多い)2つの駅は徒歩7〜10分ほど離れています。
今回は、阪急高槻市駅→城跡公園を観光 → うどん餃子を食べ → 長岡天神へ、というルートにしました。 - 🌸 途中下車の旅(大阪〜京都)② 長岡天神編 竹の都で味わう季節の御膳
長岡天神駅に移動、長岡天満宮を参拝
池周辺を散策し、お腹を空かせて「竹ごぜん」を堪能 - 🏛️ 途中下車の旅(大阪〜京都)③ 大山崎・宇治編 栄枯盛衰の山荘と、父を思い出す夕食
アサヒグループ大山崎山荘美術館を訪問、坂道の先に広がる庭園と建物を鑑賞
JRに乗り換えて宇治へ → 福寿園と平等院には間に合わず
AIに導かれてお台所「roji」で鴨ロースとちょい飲みセットの夕食 - 🦊 途中下車の旅(大阪〜京都)④ 夜の千本鳥居編
最後は伏見稲荷へ。夜の千本鳥居を散策して1日の締めくくり
小さな出会いが、この日の “途中下車の旅” を豊かにしてくれました。
続きのストーリーはこちらからたどれます。
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🌿 続く関連記事(①〜④)
① 高槻編
② 長岡天神編
③ 大山崎・宇治編
④ 夜の千本鳥居編

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🧿 フランスへの扉
光に包まれた安全、影に潜む注意
パリの夜は、美しくも油断できない。
セーヌ川沿い、エッフェル塔の夜景、モンマルトルの丘――
観光客で賑わう場所は明るいが、
一本裏に入ると空気が変わる。
💬 パリ市内では「スリ・置き引き・スマホ狙い」が主な犯罪。
特に夜のメトロや人混みでは、バッグの前持ち・貴重品分散が基本。
凶悪犯罪は少ないが、「油断=標的」になりやすい文化。
夜中1時過ぎ、終電を逃した人たちはカフェやバーで時間を潰す。
Noctilien(夜行バス)は便利だが、
郊外線に入ると酔客や無賃乗車も見かける。
“光のある場所=安全”という感覚が基本。
夜道を一人で歩く習慣は少ない。
「夜に誰かといること」が自然で、
それが“安全”にも“安心”にもなる。
会話やワインの温もりが、フランス流の防犯です。
✈ フランス語も一緒に楽しみませんか?
文法や発音は、YouTubeチャンネル YUMEVOJA フランス語への扉 で解説しています。
さらに詳しい学習記録や再挑戦ストーリーは、このブログのカテゴリー 「フランス語 再挑戦」 へどうぞ。

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🧿 アラビアへの扉
暑さが生む、夜の街のリズム
アラブの街では、太陽が沈むと世界が変わる。
日中は灼熱で、外を歩くのも危険なほどの暑さ。
だからこそ、人々は夜に活動する。
夜風とともに街が息を吹き返し、
市場(スーク)やカフェが光を灯す。
ミントティーとスパイスの香りが漂い、
子どもたちの笑い声が響く。
家族で散歩する人、友人と語らう人。
夜は、**「人が集まることで安全が生まれる時間」**なのです。
💬 アラビア語で「夜(Layl)」は、“包む・守る”の意。
夜は人を危険から遠ざけ、心を休める時間。
昼が過酷な国ほど、夜はやさしく設計されている。
日本の夏も夜に外出が増えるが、
それは一時的な「納涼」。
アラビアでは、社会全体が夜型に切り替わる。
それが最大の違い。
🚖 ピンクタクシーと夜の安心
夜の街を支える象徴が、
ドバイの女性専用ピンクタクシー。
2007年から運行され、運転手は全員女性。
女性と13歳以下の子どもだけが乗車できる。
空港やショッピングモールには専用レーンがあり、
深夜でも「Pink Taxi please」で呼べる。
アプリでも指定でき、夜中2時でも安心して利用可能。
💬 ドバイやアブダビは中東でも最も治安が良い都市圏。
防犯カメラと厳格な法律が整い、
夜でも女性が一人でタクシーに乗れるほど。
一方で、カイロなど他の都市では、
スリや軽犯罪は日常的だが、暴力的事件は稀。
「安全=無音」ではなく、秩序ある活気が保たれている。
“わからない”を、楽しいに変える。
それが「アラビアへの扉」
