🚉 途中下車の旅(万博)①

夕方から入る日

訪問日:2025.6.1

この日は、万博だけの日ではなかった。

🥐 朝|三宮・Waldのモーニングから始まる、静かなスタート

朝の三宮。
Waldの店内は、時間とともに空気が変わっていきます。

最初は、鳥のさえずりのようなやさしい音。
やがて、控えめなジャズに切り替わる。

頼んだのは、アーモンドバタートースト。
奇をてらわず、素材で勝負する味でした。

観光客というより、地元の人が多い落ち着いた空間。
その中に混じって過ごす朝は、少し贅沢です。

「神戸は赤が似合う街」

真っ赤なティーカップを見た瞬間、
ふと、亡き父の言葉を思い出しました。

理由はわからないけれど、
こういう記憶の立ち上がりも、旅の一部です。

神戸らしいおしゃれなカフェでゆっくりスタート


🔵 昼|とんぼ玉ミュージアムで感じた、小さな違和感

思ったより小規模で、少し肩透かしを食らった。

昔からガラス細工が好きで、
いくつかは心に残る作品に出会えたけれど、
全体としては、印象は淡かった。

旅の途中には、
こういう「強くは残らない場所」もある。

それもまた、記録しておきたい感覚でした。

面白いガラス細工に出会えた


🍽 昼食|弁天町・赤丸食堂

万博へ向かう前、弁天町で昼食をとった。

赤丸食堂。
昭和の空気が残る店だった。

満腹になる、というより、
「これで行ける」と思える食事。

この店のことは、
万博とは別の文脈で、もう少し書いてみたい。

そのまま、夢洲へ向かった。


🎫 万博入場|東ゲートの洗礼

早めに会場に着いたはずだった。

けれど、東ゲートには、
想像以上の長蛇の列。

噂には聞いていたけれど、
実際に目の前にすると、少し笑ってしまう。

これが、万博の洗礼なのだと思った。

並ぶことも、
この日のプログラムの一部だった。


🕌 夕方〜夜|エジプト館と、諦めたナイトショー

エジプト館の列は、120分待ち。

正直、ひるんだ。
しかも、なかなか進まない。

係員の方が、
「実は1時間くらいで入れそう」と教えてくれたので、
そのまま並ぶことにした。

結果、入場はできた。

ただ、その代わりに、
ナイトショーは諦める選択になった。

選んだのは、にぎやかさじゃなく、深さ。

世界を駆け足で回るより、
ひとつの国を、きちんと見る夜。

この判断は、後悔していない。

戸惑う事ばかりの1回目


🚌 夜|まさかの最終バス

帰りは、最寄り駅近くまで行く直通バス。

夜8時頃から並び始めた。
列は、想像以上に長かった。

高速道路を走るバスだから、
進むのは、座席の数だけ。

何台も見送る。

「乗れますよね?」

誰かに向けた言葉というより、
自分に向けた声だった。

問いかけというより、
確認でもなく、願いに近い声。

進み具合を目で追いながら、
いつになれば乗れるのか、
本当に乗れるのか、わからない。

もし乗れなければ、
JRのどこかの駅行きシャトルバスに振り分けられるらしい。

それでは、家に帰れないかもしれない。

明日は仕事。
不安との戦いだった。


🌌 列の中の光

並びながら、ふと空を見る。

ドローンショーの光が、視界に入ってきた。
列に並ぶ人たちが、スマホから目を離した。

辛い時間を、少しだけほぐしてくれた光。

ほんの一部だったけれど、
確かに、ショーを見た。

乗れたのは、10時の最終便。助かった。


🎁 思いがけないギフト|帰り道の空に

あの光は、
あとから思い返すと、ただの演出ではなかった気がする。

「よくがんばったね」
「また来てね」

そんな言葉が、夜空から降ってきたようだった。

見たかったショーは諦めたけれど、
別の形で、ちゃんと届いた。


おわりに

混雑も、待ち時間も、失敗もあった一日。

それでも、振り返ると、
「行ってよかった」と思えるのは、

ひとつひとつを、
自分で選んだからかもしれない。

この日の途中下車は、万博だけではなかった。
弁天町で立ち寄った赤丸食堂のことは、
「美と味」の記事に書いている。

👉 関連記事はこちら: 
🍵美と味(万博)①