暑さ・待ち時間・そして判断力
訪問日:2025.6.4
2回目の万博訪問。
この日は、「どれだけ回れたか」よりも、「どう乗り切ったか」が強く残る一日だった。
訪れたのは計8カ国+日本館。
なかでも印象が突出していたのはサウジアラビア館だ。
空間に一歩入った瞬間、展示というより“街に入り込む感覚”。
ネオム構想やThe LINEのスケール感も含め、パビリオン全体に明確な本気度があった。
2030年開催国という立場を、言葉ではなく空間で示してくる。格が違う、という表現が一番近い。

サウジアラビア館 次回開催国 アラビアの文字は芸術ですね
対照的だったのがインドネシア館。
派手さはないが、空気がとにかくやさしい。
階段状のシアターで腰を下ろし、併設カフェで特製スープを飲む。
あっさりした味が、体と気持ちを静かに整えてくれた。
ウズベキスタン館とセルビア館は、どちらも90分待ち。
前者はエメラルドグリーンの陶器が神秘的だったが、列の動きが読めず落ち着かない。
後者は子ども向けの「遊び」がテーマで、正直、今の自分には合わなかった。

スペイン、ウズベキスタン、マレーシア、フィリピン、セルビア。個性豊か

フランス 美へのこだわりは半端ない
唯一、事前予約できた日本館は18:50入場。
いわゆるゴールデンタイムだ。
「日本のこれから」を体感する構成で、三つのブースそれぞれにトイレがある。
パビリオン内に複数のトイレ――この発想自体が、日本らしい。
ドラえもんやキティちゃんも総動員されていたが、キティちゃんは仕事を選んだ方がいい、という声には思わず同意してしまった。

日本館 キャラクター総動員 「お疲れ様です」
暑さ対策は、お遍路で培った知恵が役に立った。
修理して持参した軽量の折りたたみ椅子、濡らした帽子とフェイスカバー、クールネック。
結果、周囲がバテる中でも体は比較的楽だった。
ただし、座っていると列の順番を抜かされかねない。気は抜けない。
トイレ問題も深刻だった。
平日でも混雑は避けられず、限界を感じて係員に相談。
「コモンズなら空いています」という即判断に救われた。
万博の現場は、まだ人の判断力で回っている。
帰りは西ゲートから直通バスを予定していたが、長蛇の列。
過去の120分待ちが頭をよぎる。
お遍路の区切り打ちと、万博巡りはよく似ている。
一回でどこまで行くか。
ここであきらめるか。
それとも、道を変えるか。
再入場し、東ゲートから電車で帰る判断に切り替えた。
その直後、偶然ドローンショーのアナウンス。
おおやねリングに上がる、ほぼベストポジション。
増便された電車で無事帰れた。
座って帰れるバスの魅力を思い出しつつ、判断を誤らなかったことに安堵した。
この日、歩いた距離は3万歩。
暑い、待つ、英語がわからない。
それでも、準備と判断があれば乗り切れる。
万博は「未来の社会」を描く場だが、
その現場を支えているのは、今も確実に“人間力”だと実感した一日だった。
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🍵美と味(万博)②

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🧿 フランスへの扉
フランスでは、列のトラブルは意外と起きにくい。
理由は単純で、我慢しないから。
順番が曖昧なら、「私はここからよね?」と軽く確認。
割り込みがあれば、その場で言葉にする。
列は沈黙で守るものではなく、会話で調整する空間。
日本のような完璧な整列はない代わりに、
不満を溜め込まず、小さく解決していく。
同じ「待つ」でも、
日本は秩序で、フランスは対話で乗り切る。
万博の列にも、文化の違いがはっきり現れる。
✈ フランス語も一緒に楽しみませんか?
文法や発音は、YouTubeチャンネル YUMEVOJA フランス語への扉 で解説しています。
さらに詳しい学習記録や再挑戦ストーリーは、このブログのカテゴリー 「フランス語 再挑戦」 へどうぞ。

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🧿アラビアへの扉
アラビア圏の列の並び方は、日本やフランスと少し感覚が違います。
一直線に静かに並ぶより、人のかたまり単位で動くことが多い。
家族や仲間が合流するのも珍しくなく、
状況に応じて前後が入れ替わることもあります。
ただし無秩序ではありません。
年長者や家族連れが自然に優先され、
不満があれば言葉で調整するのが前提。
秩序を「形」で守るのではなく、
人間関係と配慮で保つ列。
そこにも、社会の価値観が表れています。
“わからない”を、楽しいに変える。
それが「アラビアへの扉」
