訪問日:2025.5.6(祝日)
美術館をめぐる一日は、
必ずしも「展示室の中」だけで完結するわけではない。
移動の途中、
予定と予定のあいだ、
ふと立ち寄った場所で出会う時間が、
あとからじんわり効いてくることがある。
この日の羽衣も、そんな途中下車だった。
■ 羽衣駅ビルで、思いがけない昼ごはん
南海本線「羽衣駅」とJR阪和線「東羽衣駅」。
そのどちらからも直結している駅ビル
「イコーネはごろも」 の2階にある
カフェ&レストランフロア「羽衣テラス」。
雨の日でも濡れずに行ける、
とても実用的な場所だ。
この日の目的は、
1日20食限定の和弁当ランチ。
常連さんが先に注文していて、
「間に合うかな」と少しヒヤリとしたが、
なんとか滑り込みセーフ。
こういう小さな緊張感も、
旅のスパイスになる。
■ 心がほどける、和のお弁当
運ばれてきたお弁当は、
派手さはないけれど、
ひとつひとつが丁寧で、どこか安心する内容だった。
サラダ、揚げ物、卵焼き、ローストビーフ。
中でも印象に残ったのは、
切り干し大根のマヨネーズ和え。
和食の定番が、
少しだけ表情を変えて出てくる。
そのささやかな工夫が、なんだかうれしい。
「豪華」ではない。
でも「心が和む」。
次の美術館へ向かう前の昼ごはんとして、
ちょうどいい余白をくれた。

ローストビーフがお椀に隠れてる・・・。痛恨のミス
📎 あわせて読みたい
この日味わったごちそうの詳しいレポートは
🍵 美と味(大阪・美術館ざんまい)②羽衣テラスの和弁当 — 心和む“駅ビルランチ”の時間
■ 予定と予定のあいだ、新世界をぶらぶら
天王寺には少し早く着いた。
時間は中途半端。
このあと大阪市立美術館へ行く予定もある。
お酒を飲む気分でもない。
そんなときは、
新世界を、ただ歩く。
観光らしいことは特にしない。
賑わいを横目に、
看板や人の流れを眺めながら、
自分のペースで歩く。
喉が渇いたら、
自販機のジュースで十分だった。
何もしない時間が、
次の「観る」に向けて、
気持ちを整えてくれる。

天王寺駅前のビアガーデン 賑やか お酒には時間が早い? 見送り

新世界 まるでおもちゃ箱
■ 途中下車が、旅を深くする
この日は
小林美術館、羽衣、天王寺、そして大阪市立美術館へと続いた
「美術と和の一日」。
羽衣は、
その中でいちばん静かな場所だったかもしれない。
でも、
限定20食の和弁当と、
新世界を歩いた短い時間が、
一日全体のリズムをやさしく整えてくれた。
途中下車は、
ただの通過点ではない。
旅の呼吸を、
少し深くしてくれる場所でもある。
👉 関連記事はこちら:
🚉 途中下車の旅(大阪・美術館ざんまい)①/③小林美術館編 — 江戸絵画と山田宗輔の世界
▶ 次回予告
③/③ 天王寺編 — 大阪市立美術館「日本国宝展」と、文化の余韻

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🧿 フランスへの扉
「今日のメニュー」は“選ばなくていい提案”
フランスのレストランにある
**menu du jour(今日のメニュー)**は、
それ以外の料理が食べられなくなる仕組みではありません。
通常メニュー(carte)も、普通に注文できます。
menu du jour は、
その日の食材や仕込みに合わせた
店からの“お得な提案”。
短時間で、軽く食べたい人向けの選択肢です。
日本の「日替わり定食」は、
「今日はこれが一番」という
おすすめの意味合いが強いことが多く、
他の料理を頼むと、少し気を使う場面もあります。
フランスでは、
「今日は急いでいるから menu du jour」
「今日はゆっくりだから carte」
と、自然に使い分けます。
従うものではなく、選べる提案。
そこに、日本との面白い違いがあります。
✈ フランス語も一緒に楽しみませんか?
文法や発音は、YouTubeチャンネル YUMEVOJA フランス語への扉 で解説しています。
さらに詳しい学習記録や再挑戦ストーリーは、このブログのカテゴリー 「フランス語 再挑戦」 へどうぞ。

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🧿アラビアへの扉
「食べる前の時間」を大切にする文化
アラブ文化では、
食事は「座った瞬間に始まるもの」ではありません。
まずはお茶を飲み、会話をして、
場の空気を整えてから食卓に向かいます。
日本では、
食事は時間通り・手際よく始めることが
美徳とされる場面が多くあります。
待たせない、遅れないことが、
相手への配慮になります。
アラブ圏ではその逆で、
急がないことが失礼にならない文化があります。
むしろ、落ち着かずに食べ始める方が、
配慮に欠けると感じられることもあります。
新世界で、
自販機のジュースを飲みながら一息ついた時間。
日本的には「空き時間」でも、
アラブ文化の感覚では
次の行動に入るための大切な準備時間。
立ち止まることにも、意味があります。
“わからない”を、楽しいに変える。
それが「アラビアへの扉」
