🍵 美と味(大阪・美術館ざんまい)①/③くるみ餅とつぼ市抹茶 — 小林美術館カフェで味わう和のひと休み|YUMEVOJA

訪問日:2025.5.6

小林美術館で江戸絵画と山田宗輔の世界に浸ったあと、
併設絵画喫茶「羽衣珈琲」でいただいたのが「くるみ餅 と 抹茶セット」。

展示室の静けさがふっと体から抜けていき、
目の前に運ばれてきた和菓子のやさしい色合いを見た瞬間、
“美術館にしかない時間” がもう一度はじまるようでした。


堺ゆかりの味わい ― くるみ餡の「くるみ餅」

名前に「くるみ」と付いていますが、
大阪・堺で古くから親しまれてきたこの和菓子は、
ナッツのくるみではなく豆の餡で餅をやさしく“くるんだ”菓子のこと。

茶の湯文化が栄えた土地ならではの素朴な甘さで、
口に入れると豆の風味がふわりと広がり、
美術館で見た江戸の脱力感やユーモアをそっと受け止めてくれるよう。

小林美術館でも人気のメニューで、
鑑賞後の“心の高さ”をそっと落ち着かせる役目を果たしてくれます。


老舗「つぼ市」の抹茶 — 苦みが整えてくれる時間

セットの抹茶は、堺の老舗「つぼ市」のもの。
飲んだ瞬間、きりりとした苦みがまっすぐ喉に落ち、
さきほどのくるみ餅の甘みを静かに受け止めていく。

このコントラストが心地よく、
“甘い → 苦い → 落ち着く” の流れが
まるで小さな茶会に参加したような静かな余韻を作り出しました。


美術のあとに訪れる、やわらかな余白

展示を見終えたあと、外の喧騒に戻る前に
こうした「和の一息」を挟めるのは、小林美術館の大きな魅力。

絵に吸い込まれるように立ち止まった時間。
江戸の人々の笑いや気配を想像した時間。
山田宗輔の風景に“風”を感じた時間。

それらすべてが、くるみ餅の甘みと抹茶の苦みによって
静かにひとつの線でつながっていくようでした。


今日のひと口メモ

美術が心を揺さぶったあと、和の甘味がそっと整えてくれる。
美術館の余韻を味わうための、もう一つの“小さな作品”だった。

👉 関連記事はこちら: 
🚉 途中下車の旅(大阪・美術館ざんまい)①/③小林美術館編 — 江戸絵画と山田宗輔の世界



おまけガチャはこちら!